AI(人工知能)& IoT

AI(人口知能)とIoT(モノのインターネット)について、少しずつ紹介していきます。

2020年11月

 ニュースサイト・CyberNewsのセキュリティ研究者であるMantas Sasnauskas氏と研究者のJames Clee氏・Roni Carta氏の共同研究により、中国製の安価なルーターに不審なバックドアが存在していることが判明した。

バックドアルーター


 バックドアの存在が指摘されているのは、ウォルマートが独占販売している「Jetstream」ブランドのルーター、およびAmazonやeBayで販売されている「Wavlink」ブランドのルーター。

 Amazonで「Wavlink」ブランドのルーターを購入したところバックドアが存在したため、同じファームウェアを使っているルーターには同様の穴が存在するのではないかと疑って調査範囲を広げたところ、「Jetstream」ブランドのルーターでバックドアが見つかったとのこと。

 最大で年間1200万台から2400万台のバックドアつきルーターが世界に出回っているとのこと。

 もしJetstreamおよびWavlinkのルーターを使用している場合、ただちに使用を中止し、評判のいいメーカーのルーターに交換するのが最善である。また、該当するルーターを使い続けるかどうかに関わらず、ネット接続を一時的に切断した上で、接続していた端末に対してウイルススキャンを行うなどして、ログイン用パスワードやネットサービスに利用しているパスワードなどを変更した方がいいと助言している。


【バックドア(backdoor)】
  バックドアとは、悪意あるハッカーがセキュリティホールを見つけ侵入し、次回から容易に侵入することができるように設置する裏口のこと。


【出典】
中国製の安価なルーターに不審なバックドアが存在、積極的に悪用しようとする試みも - GIGAZINE

Spatial(スペイシャル)は、異なるデバイス間(クロスデバイス)でコミュニケーションが取れるコラボレーションプラットフォーム。異なる場所にいる複数のユーザーが、デバイスを問わず同じVR/AR空間を共有できるプラットフォーム。複数人のユーザーが、ビデオやアバターを通じて同じ空間でコミュニケーションを取れる。

『ホログラフィックミーティング』


最大で25~30人のユーザーが、ビデオやアバターを通じて同じ空間でコミュニケーションを行う『ホログラフィックミーティング』が可能。3Dオブジェクトの操作や、バーチャルペンで空間に文字を書くといった動作も可能だ。

VR/ARヘッドセットの着用者は、実際の腕の動きを再現するために手/コントローラーの追跡を使用して、リアルな胴体アップ3Dアバターとして描かれ、集合的な存在感は2Dビデオチャットと比較して劇的に高まり、ユーザーは空間内の複雑な3Dオブジェクト、ドキュメント、Webページ、およびビデオを共有および移動できる。

対応する機器は、マイクロソフト「HoloLens」やMagic Leap「Magic Leap 1」といったMRデバイス、そして一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」、タブレット端末やデスクトップPC等多岐にわたる。ARヘッドセット等がまだ高価で普及途上の中、スマートフォンを含む様々なデバイス間で利用できる点は、大きなメリットと言える。

Oculus Quest 2
       VRヘッドセット Oculus Quest 2

新型コロナウイルスの影響で、一つの会場に多くの人が集まることができない状況の中、「Spatial」の無償化、参加人数の拡大の効果も含め、サイバー空間での集まりは拡大していくであろう。

VRヘッドセットはまだまだ付けている感が強すぎるが、スマートグラスの更なる小型化、高性能化が進めば、装着を意識することなく、フィジカル空間からサイバー空間へのワープが可能になるだろう。


【出典】
moguraVR News:バーチャル空間を共有できるSpatialが無償化、“在宅勤務疲れ”対策に商機

 商用サービスが始まった5Gの真価を発揮するカギとなるのは、「5G SA方式」「ネットワークスライシング」と言われている。

【5G SA(Standalone/スタンドアローン)方式】
 既存の4Gネットワークを活かしながら、部分的に5Gを導入していく方式を「5G NSA(Non-Standalone/ノンスタンドアローン)方式」という。

 一方、4Gのコアネットワークから独立した4Gのコアネットワークによる5Gの基地局を単独で動作させる方式を「5G SA(Standalone/スタンドアローン)方式」という。

現在の「4Gコアネットワーク」から「4G NSA」を経て、「4G SA」へ移行していくとされるが、今しばらく時間がかかると言われている。

5GSA
(新世代モバイル通信システム委員会報告概要資料より)

【ネットワークスライシング(Network Slicing)】
 「ネットワークスライシング」とは、仮想的にネットワークを分割し、複数の通信を同時にエンド・ツー・エンドで実現すること。

 ネットワークスライシングでは、5Gの特徴である「高速大容量(eMBB)」「超高信頼・低遅延(URLLC)」「多数同時接続(mMTC)」を活かすために、用途に応じて、データを送る単位を変える。

 たとえば、低遅延が望まれる用途では、一度に送るデータのサイズを極力小さくする「超低遅延スライス」を使う。データの送信開始時から完了までの時間は短くすることで機械にデータが届くまでの遅延を少なくする。

 逆に、8K映像伝送用などには、一度に送るデータの帯域を大きく取り、大容量のデータ伝送する「高速大容量スライス」を使う。

 また、超多数のデバイスを収容しながら、ある程度の低遅延通信が可能なようにURLLCとmMTCの中間的な性能を持つスライスを使うといったケースも出てくると考えられる。

 LTEをアンカーバンドとする「5G NSA」では、ネットワークスライシングは実現できない。RAN(無線アクセスネットワーク)からコアネットワーク、トランスポートまで含めたエンドツーエンドのネットワークスライスを作るには、「5G SA」の導入が必須。

 国内携帯キャリアは2021年半ば以降に「5G SA」を導入する見通しであり、ネットワークスライシングを提供するのは、早くとも2023年頃、一部のユーザーや地域に限定して先行的に提供する場合でも、2021年からスタートすると見られている。


【出典】
ケータイ用語の基礎知識「第857回:ネットワークスライシングとは」

企業ネットワーク最前線「5Gスタート後の“最初の関門”SAとネットワークスライシングの導入シナリオ」https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/7449/Default.aspx

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