Spatial(スペイシャル)は、異なるデバイス間(クロスデバイス)でコミュニケーションが取れるコラボレーションプラットフォーム。異なる場所にいる複数のユーザーが、デバイスを問わず同じVR/AR空間を共有できるプラットフォーム。複数人のユーザーが、ビデオやアバターを通じて同じ空間でコミュニケーションを取れる。

『ホログラフィックミーティング』


最大で25~30人のユーザーが、ビデオやアバターを通じて同じ空間でコミュニケーションを行う『ホログラフィックミーティング』が可能。3Dオブジェクトの操作や、バーチャルペンで空間に文字を書くといった動作も可能だ。

VR/ARヘッドセットの着用者は、実際の腕の動きを再現するために手/コントローラーの追跡を使用して、リアルな胴体アップ3Dアバターとして描かれ、集合的な存在感は2Dビデオチャットと比較して劇的に高まり、ユーザーは空間内の複雑な3Dオブジェクト、ドキュメント、Webページ、およびビデオを共有および移動できる。

対応する機器は、マイクロソフト「HoloLens」やMagic Leap「Magic Leap 1」といったMRデバイス、そして一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」、タブレット端末やデスクトップPC等多岐にわたる。ARヘッドセット等がまだ高価で普及途上の中、スマートフォンを含む様々なデバイス間で利用できる点は、大きなメリットと言える。

Oculus Quest 2
       VRヘッドセット Oculus Quest 2

新型コロナウイルスの影響で、一つの会場に多くの人が集まることができない状況の中、「Spatial」の無償化、参加人数の拡大の効果も含め、サイバー空間での集まりは拡大していくであろう。

VRヘッドセットはまだまだ付けている感が強すぎるが、スマートグラスの更なる小型化、高性能化が進めば、装着を意識することなく、フィジカル空間からサイバー空間へのワープが可能になるだろう。


【出典】
moguraVR News:バーチャル空間を共有できるSpatialが無償化、“在宅勤務疲れ”対策に商機