ニュースサイト・CyberNewsのセキュリティ研究者であるMantas Sasnauskas氏と研究者のJames Clee氏・Roni Carta氏の共同研究により、中国製の安価なルーターに不審なバックドアが存在していることが判明した。

バックドアルーター


 バックドアの存在が指摘されているのは、ウォルマートが独占販売している「Jetstream」ブランドのルーター、およびAmazonやeBayで販売されている「Wavlink」ブランドのルーター。

 Amazonで「Wavlink」ブランドのルーターを購入したところバックドアが存在したため、同じファームウェアを使っているルーターには同様の穴が存在するのではないかと疑って調査範囲を広げたところ、「Jetstream」ブランドのルーターでバックドアが見つかったとのこと。

 最大で年間1200万台から2400万台のバックドアつきルーターが世界に出回っているとのこと。

 もしJetstreamおよびWavlinkのルーターを使用している場合、ただちに使用を中止し、評判のいいメーカーのルーターに交換するのが最善である。また、該当するルーターを使い続けるかどうかに関わらず、ネット接続を一時的に切断した上で、接続していた端末に対してウイルススキャンを行うなどして、ログイン用パスワードやネットサービスに利用しているパスワードなどを変更した方がいいと助言している。


【バックドア(backdoor)】
  バックドアとは、悪意あるハッカーがセキュリティホールを見つけ侵入し、次回から容易に侵入することができるように設置する裏口のこと。


【出典】
中国製の安価なルーターに不審なバックドアが存在、積極的に悪用しようとする試みも - GIGAZINE